コーヒーの抽出方法で最もメジャーな淹れ方、「ペーパードリップ」。
フィルターとコーヒーをセットしてお湯を入れるだけと、手軽に感じるかも知れませんが安定しておいしいコーヒーを淹れるにはちょっとしたコツがいります。
ペーパードリップの抽出方法だけでも数多く紹介されていますが、今回はコーヒーの味や風味をバランスよく引き出すことができる基本の方法として「3投式」の抽出方法を紹介します。
「3投式」の抽出方法とは、その名の通りコーヒー粉の蒸らしを除いた湯入れを3回に分けて行う方法。
- コーヒー粉の蒸らし(20ml)
- 1投目(80ml)
- 2投目(40ml)
- 3投目(20ml)
この手順でコーヒーを抽出していきます。
それでは、ペーパードリップの「3投式」に必要な器具や詳しい抽出方法について解説していきますので参考にしてみてください。
ペーパードリップでおいしいコーヒーを淹れる為の準備と手順
必要な器具・材料
自宅でおいしいドリップコーヒーを淹れるために必要な器具を紹介していきます。
「どのご家庭にもある~」というわけにはいきませんが、最低限必要な器具を紹介していきますので揃えてみてください。安いものから高額のものまで販売されていますが、高額の器具を使えばおいしく淹れられるというわけではないので自分に合った器具を探してみてください。
おすすめはホームセンターなどでも比較的手に入りやすく、値段もリーズナブルな「HARIO」のコーヒー器具です。
- コーヒー豆・粉 (約12g)
- コーヒーミル (※コーヒー粉で淹れる場合は不要)
- ドリップケトル
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- コーヒーサーバー・ビーカー
- スケール(はかり)
- メジャースプーン
コーヒー豆・粉

お好みのコーヒー豆や粉。一杯分は約12gが基準でペーパードリップで使用する際のコーヒー粉の粗さは「中細挽き」がおすすめ。
コーヒーミル(ハンドミル)

コーヒー豆を粉末にするための器具。キャンプなどでも使いやすい小型のものからお店で見かけるような卓上型のものもある。付属のダイヤルで挽き具合を調節できますが粗さの調節がやや難しい。ペーパードリップの場合は「中細挽き」がおすすめ。
ドリップケトル

湯を沸かしたりドリップをする際に使用するやかん。ドリップ用のものは注ぎ口が細くなっており、ドリップの際にお湯の量を調節しやすい。似た形状で「ドリップポット」という火にかけられないタイプもあるので購入前に要確認する。
ドリッパー

ペーパーフィルターをセットする台座。色々な形状やサイズが販売されていますが、最初は「1~2杯用の台形型」がおすすめ。
ペーパーフィルター

コーヒー液を濾過するためのフィルター。ドリッパーの形状・サイズに合わせてフィルターを選ぶ。
コーヒーサーバー・ビーカー

ドリップしたコーヒーを落とすサーバー。たくさんの量のコーヒーを淹れるときに便利。
スケール(はかり)・温度計

コーヒーの豆・粉、お湯の量をはかる時に使う。今回の「3投式」では湯量をはかりながらのドリップになるので必須。
メジャースプーン
コーヒー豆・粉をはかるすくう時、はかる時に使用する。一般的にスプーン擦り切り1杯がコーヒー1杯分となる。
ドリップの基本「3投式」の手順
ペーパードリップの中でも基本的な抽出方法である「3投式」のドリップ方法を具体的に解説していきます。
まずは、「3投式」のドリップ方法に限らずコーヒーをドリップで抽出する際に抑えておきたいポイントがいくつかありますのでそちらを紹介します。
- ドリップの際に使用するお湯の ” 温度 ”
- コーヒーの抽出で使用するお湯の温度は92℃~96℃が理想です。この温度帯ですと苦味、甘味、酸味がバランスよく抽出できるとされています。
- ドリップの際にかかる ” 時間 “
- 抽出の際には時間も重要で、時間をかけ過ぎると雑味が多く抽出されてしまいます。ですので、「蒸らし」から「ドリップ完了」までが ” 2分間 ” に納まるように抽出するのが理想です。逆に早く抽出しすぎると、深みの無いコーヒーになってしまいます。
それではポイントを抑えた上で、さっそくドリップしていきたいと思います。
- 豆を挽く
- 湯煎
- ドリッパーにペーパーフィルターをセット
- コーヒー粉を入れる
- 「蒸らし」20ml
- 「1投目」80ml
- 「2投目」40ml
- 「3投目」20ml
- 完成
1.豆を挽く

コーヒー豆 12g をコーヒーミルで挽いていきます。挽き具合は「中細挽き(グラニュー糖くらいの粒の大きさ)」がおすすめ。粉末で販売しているレギュラーコーヒーも中細挽きのものが多い。
2.湯煎


抽出中にコーヒーが冷めてしまうのを防ぐため、カップ、ドリッパー、サーバー、に熱湯をかけておく。
3.ドリッパーにペーパーフィルターをセット

ペーパーフィルターのつなぎ目を逆折りにし、ドリッパーにフィットするように形を整え、なるべくドリッパーとフィルターに隙間がないようにセットする。
4.コーヒー粉を入れる

コーヒー粉をフィルターの中心に入れる。フィルターが湿っていると余計な場所にコーヒー粉が付着してしまうので丁寧に入れる。
コーヒー粉はドリッパーを軽くゆするなどして平らにならしておく。
5.「蒸らし」20ml

まずはどんなドリップ方式でも必ずおこなう「蒸らし」の作業です。使用するお湯の量は20ml位を目安にコーヒー粉全体が湿るように優しくお湯を投入していきます。投入後は20秒間コーヒー粉を蒸らしてください。
ドリップの前にコーヒー粉を蒸らすことで、コーヒー粉内部の炭酸ガスを抜きお湯の通りを良くしてムラを無くします。全体にお湯をかけて粉全体がフワっと浮いたような状態になったら成功です。
6.「1投目」80ml

蒸らしが終わったらいよいよドリップ開始です。1投目は80ml。一定のお湯の量をゆっくりと粉の中心で小さな円(1円玉くらい)を描くように注いでいきます。この時も粉全体がフワっと浮き上がってきます。
7.「2投目」40ml

浮き上がった粉が3分の1程下がったら2投目を開始します。量は40ml。1投目と同じく一定のお湯の量をゆっくりと小さな円を描くように注ぎます。
8.「3投目」20ml

2投目が注ぎ終わって、粉が少し下がり始めたら3投目を注ぎます。3投目は20ml。ごく少量ですのでスケールを見ながら必要な湯量を合わせながら注いでください。
9.完成

出来上がり量は約140ml。
おいしいコーヒーを安定して淹れるためのポイント
- 新鮮なコーヒー豆を使う
- 購入してから古くなってしまったコーヒー豆や、保存状態の悪いコーヒー豆などではおいしいコーヒー液は抽出できません。コーヒー豆はなるべく新鮮なものを選び、購入・開封後は適切な保存方法で保管することが望ましいです。
- 抽出方法に合った挽き方をする
- コーヒーにはあらゆる抽出方法がありますが、その抽出器具によって適した豆の挽き具合があります。今回紹介したペーパードリップの場合は「中細挽き~中挽き」が適正な挽き具合です。
- 適切なコーヒー粉の量で抽出する
- コーヒーには抽出方法によって適切なコーヒー粉の量がある程度決まっています。多く入れたからといって濃く、味わいの深いコーヒーができるわけではありませんので適切な量を守りましょう。
- 適切なお湯の温度で抽出する
- 抽出する際のお湯の温度は「92℃~96℃」が理想とされています。温度が高すぎたり、逆に温度が低すぎるとコーヒー本来の味が引き出せません。適切な温度のお湯を使用しましょう。
- コーヒーに合った水を使用する
- コーヒーに合うのは「軟水~中硬水」の水です。それ以上の硬水になると極端に味が変化してしまいおいしいコーヒーを淹れることができません。
まとめ
どんな食べ物や飲み物にも言えることですが、手間をかけることでよりおいしいものが出来上がります。それはたかがコーヒー1杯にもいえることで、手間をかけただけおいしいコーヒーを淹れることができます。
「3投式」でおいしいコーヒーを淹れるポイントは
- 適切なコーヒー豆の挽き具合「中細挽き」
- ドリップ用の器具は事前に湯煎で温める
- ドリップに使用するお湯は「92℃~96℃」
- ドリップを始める前にコーヒー粉を蒸らす
- 80ml→40ml→20mlの順番でドリップする
- 蒸らしからドリップ終了までの総時間は「2分程度」
これらのルールを抑えておけば、コーヒーの飲み比べをしたい時などに安定した抽出をすることができますので、自分好みのコーヒーを探す際などに役に立つかと思います。
また、日頃なんとなく淹れているコーヒーを今回紹介した「3投式」で抽出して、いつものコーヒーを一つ格上げしてみるのも良いかも知れませんね。
いろいろと細かい説明はしましたが、自由にコーヒー楽しんでみてね!